「帰ってきたウルトラマン」第49話「宇宙戦士その名はMAT」

銀河星人ミステラー星人登場

図鑑などではミステラー星人(善)とミステラー星人(悪)になっている。
地球人の主観的な見方での善悪ですからなあ。
ミステラー憲章からみれば脱走した方が「悪」。
そして任務に忠実な隊長の方が「善」ですからねえ。
正義とはいったい何を基準にするのかという問いかけでもある。

隕石の調査に出発した南と岸田。
大あくびの南隊員。どうやら昨日はデートだったらしい。
隕石から怪光線。岸田と南はジャイロ・アローごと凍り漬けに。
上野と丘も連絡が取れない。伊吹隊長は緊急出動。
しかし、ミイラ取りがミイラに。
これで郷以外の5人が拉致されてしまった。

郷は次郎、ルミ子と共に箱根を観光中。
ミステラー星人は郷を誘い出すために子供だけが乗った車を暴走させる。
子供一人を残しておみやげ買ってたら危ないよ。
今だと子供置き去りでパチンコに夢中になるバカ親ってとこですな。
暴走した車を追いかける郷。
しかし、その前を駆け抜けるおじさん紳士が一人。

演じた村上不二夫氏はかつて「遊星王子」を演じたヒーロー。
昭和33年の放映だから当時(昭和47年)の14年前。
ひょっとしたら団次郎氏自身が見ていたかもしれない。
私だったら子供の頃のヒーローと共演したらのぼせあがるな。

彼は間一髪で車に飛び乗り子供の窮地を救った。
郷は彼がミステラー星人だと見抜く。

「私は地球が好きだ。従ってこの地球に生息する人間もまた好ましい。」

好戦的なはずのミステラー星人が地球に住んでいる。
それにはワケがあった。
アテリア星との宇宙戦争はもう30年続く泥沼の消耗戦。
彼は殺し合いに嫌気が差したミステラー星宇宙戦闘隊のエース。
そこに現れた戦闘隊隊長。
優れた地球人を宇宙戦士として戦わせようとしているのだ。
戦闘隊隊長は彼の娘を拉致し、郷を捕らえさせようとしている。
本部に戻った郷に彼から挑戦状が。
次郎とルミ子を人質に芦ノ湖湖畔に来い。

「郷!ウルトラマンになれ!」
「戦うだけの目的では俺はウルトラマンになれない。」

そこに人質になっているはずの娘が駆けつけた。
「知らなかった。俺はだまされていた。」
そこに現れたミステラー星宇宙戦闘隊隊長。
彼は次郎とルミ子を郷に返して変身(本当の姿に戻る)する。
二人のミステラー星人による格闘が始まった。
筒のような口といいどことなくユーモラスなデザイン。
とても好戦的種族には見えない。
口がゴキュっとなって痛がったりしてるし。
彼のピンチに郷はウルトラマンに変身。
MPファイヤーを放つ口をブレスレッドで切断。
宇宙戦士となったMATがウルトラマンに攻撃をしかける。
真っ白い顔がコワイ。丘隊員だけ薄くしてある。(←配慮)
ウルトラマンはミステラー星人をスペシウム光線で撃破。
正気に戻ったMATの攻撃で宇宙船も破壊された。

「地球を愛する宇宙人として平和にお暮らしなさい。」
郷の言葉に頷くミステラー星人の父娘。
画像

地球に亡命してきたミステラー星人の親子は芦ノ湖に帰っていった。
しかし、この娘さんも本当の顔はタコチュウ星人かと思うとフクザツ。

今回、ウルトラマンが地球人に成り代わって話している。
御礼を言う礼儀や平和といった人間が持っているはずの美徳。
そんな当たり前のことすら地球人は忘れたのか。
宇宙人であるウルトラマンに言ってもらわなくてはいけないのか。
彼が争いがイヤで亡命先に選んだのが地球だった。
しかし地球人だって、宇宙戦士の候補になるほどに戦闘的種族なのだ。
そう考えるとなんだか虚しくなってくる。

きっと郷もそろそろ嫌気がさしてきてるんじゃないかな。

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