七夕の夜にウルトラを思う

7月7日は七夕。そして「特撮の神様」こと故・円谷英二氏の誕生日。

牽牛と織姫が年に一度天の川で出会うことを許された日。
そんな日になぜかウルトラを思う私。
そのエピソードをストレートに表現したのが、
エース第14話「銀河に散った5つの星」のラスト。

星司「1年に1度、あの天の川で牽牛と織姫が出会うんだね。」
夕子「牽牛と織姫って恋人同士なの?」
星司「うん。」
北斗の顔を見つめて、
夕子「私たちは、いったいなんなのかしら・・・。」

同じ7月7日が誕生日の星司と夕子。
夕子の心を星司はどれだけ理解していたのか?
それとも照れ隠しであろうか。
夕子の言葉に星司は「えっ・・・?」と絶句してしまう。
そして、第28話での別れの時にも・・・。
最後に「星司さん」と呼びかけた夕子に「妹」と告げる。
星司にとって夕子は「妹」であり、「織姫」ではなかった。
これが当時の「特撮ヒーロー番組」の限界だったのか・・・。

牽牛と織姫は7月7日が晴れないと逢えないのだろうか?
この疑問は小学生の時から持っていた。
二人の再会の伝説は天空で起きるのであり、我々は関係ない。
たとえ晴れなくても「我々が見られない」だけである。
二人は毎年、天の川を渡って出逢っているはずだ。

ウルトラマン第15話「恐怖の宇宙線」でのこと。

ガヴァドンを宇宙へ運んだウルトラマンは約束する。
7月7日の夜、ガヴァドンに会わせてあげよう。
「七夕の夜、雨が降ったらどうなるんだよう。」
星になったガヴァドンがそっと涙を流す。

ここでは星になったガヴァドンと地上の子供たちとの再会。
だから雨が降ったらガヴァドンに会えないことになる。
天空と地上という異空間でのことだからだ。
だからガヴァドンは涙を流し、ウルトラマンは絶句する。

伝説上の牽牛と織姫だからこそ毎年の再会が許される。
星となった怪獣と人間では許されないのだ。
異世界と現実を結ぶ糸は、なんと細く危ういものか。
子供たちの「希望」ですらこうなのだから。

この事態にウルトラマンはどうすることもできない。
彼自体が「伝説」の存在なのだ。
子供たちを「理解」した「措置」とはいえなかった。
ウルトラマンも地球人の複雑な心に戸惑ったことだろう。


7月7日はいろんな思いが浮かんでは消えていく・・・。

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