「ウルトラマンマックス」第24話「狙われない街」
対話宇宙人メトロン星人再登場。
「再登場」である。
もちろん「ウルトラセブン」に登場したメトロン星人、その人である。
楢崎刑事はタバコは吸うが携帯電話に嫌いなベテラン刑事。
「ここは禁煙ですよ」と若手に咎められる楢崎刑事。
タバコの喫煙者より電車内で携帯電話を使う連中の方が多いのは事実。
タバコの害は声高に語られるが携帯電話のマナー規制は手ぬるい。
これも「世論」という強大な力によって作られたもの。
最近ではアスベストの方が喫煙より肺ガン罹患率が高かったのではと考える向きもある。
一昔前、肺ガンの原因は喫煙という「常識」があった。(今もそうか)
肺ガンで亡くなった人の中に「喫煙」ではなく「アスベスト」が原因だった人もいるらしい。
アスベスト問題が表面化していなかったからだが、政府の失態を喫煙者に押しつけた例だ。
そう考えると政府公報などで狂ったようにタバコの規制をしたのもこのためか。
(↑もちろんタバコは体に悪いですよ。)
そんな彼から見れば現代の若者達は完全に「狂って」いるのだろう。
電車の中で平気で化粧をする。周りの迷惑を考えず携帯電話を使う。
女性専用車両がそんな状態であるという嘆かわしい事実。
(↑週刊誌の記事にありました。)
猿とも異星人とも思える声の効果。
若者よ、世の年配者の叫びを聞け!
・・・話を戻そう。
北川町で意識を失う人が頻発する事件が発生。
そんな中、突然暴れ出す若者達。現場で見かけた黒い服の男(寺田農氏)。
暴れていた彼らの記憶は完全に欠落していた。
「怪獣や宇宙人より恐ろしいモノを知ってるか?・・・人間だよ。」
カイトとミズキにそう語りかける楢崎刑事。
前頭葉の萎縮によって人間らしい思考が不可能になるということ。
カイト「喫煙が前頭葉に影響するということは考えられませんか?」
以前にも北川町でタバコを吸った人間が凶暴化する事件が起きていたのだ。
(↑「ウルトラセブン」の「狙われた街」ね)
「タバコがですか?特にないと思いますよ。」
そう言っていた研究員が携帯電話の着信と共に凶暴化する。
同じ種類のアンテナであることに気づいたカイト。
宇宙人の仕業か?
現場に乗り込む楢崎刑事とカイトとミズキ。
楢崎刑事の推理によって変な電波が原因だったことがわかった。
「人間を猿に変えちまうほどの電波を」何者かが送っていたのだ。
突然、落ちている携帯電話に着信が・・・。カイトが出ると問題の着信電波が。
カイトの前にはあの黒い服の男が。
「もう何の目的もなくなった。もう地球もこの町も狙わないさ。」
男を追う楢崎刑事。二人は「メトロン」「ゲンちゃん」と呼び合った。
40年前、セブンのアイスラッガーで斬られたメトロン星人をゲンちゃんが助けたのだ。
怪獣倉庫のおじさんに治療してもらいメトロン星人は助かった。
ここで「セブン」の映像が挿入される。
40年前、メトロン星人は人々の信頼関係をなくし自滅させようとした。
黒い服の男に招かれて怪獣倉庫に入るカイト。
「眼兎龍茶」を飲んで正体を見せるメトロン星人。
ジャンケン対決1回戦はカイトの作戦勝ち。
「40年間潜伏して見守ってきたが、もう攻撃しなくても人類は俺たちの手に落ちると確信したんだ。」
「人間は便利なツールを手に入れ、どんどん退化し始めたからさ。町中猿だらけ。」
「放っておいても滅びるよ。新しい道具で人間の脳は萎縮し始めている。」
いきり立つカイト。
「低能化して環境を破壊して礼儀も知らない人類を物好きに守る必要もなかろう。」
しかし2回戦はメトロン星人の作戦勝ち。
「いつまでもあると思うな仇桜ってな。イェ~イ。」と巨大化。
「セブン」と逆のアングルながら水面に映るメトロン星人の姿。
夕焼けの北川町。40年の月日が経ち、街は様変わりしても美しい情景。
メトロン「地球の夕焼けは美しいなあ。
とりわけ日本の黄昏はこの陰影礼讃が何よりのおみやげだな。」
マックス「つべこべ言うんじゃない!」(声はカイト)
その場で走るポーズのメトロン。
迎えに来るメトロン円盤。(←おお、同じデザインだ)
マックスに手を振って帰っていくメトロン星人。
楢 崎「・・・俺も連れてって欲しかったな。」述懐する楢崎刑事。
「事件が山ほど待ってるんでね、宇宙人よりもやっかいな(猿の叫び声)・・・。」
カイト 「奴はこの星に見切りをつけて故郷の星に帰っていったんだ・・・。」
ミズキ「でも・・・」
・・・・・・・END・・・・・・・フィルムのエンドつき。
実相寺昭雄監督の第2弾。「胡蝶の夢」よりはストレートに入り込めた。
「セブン」の完全な続編だからまた味わい深い。
「セブン」ではアイスラッガーで斬られた後、エメリューム光線で爆発する。
しかし、その爆発シーンに「彼」の姿はかき消えていた。
そのシーンがあるから「彼」が生きていてもおかしくないわけだ。
そのへんのマニア心も納得させてくれる。考え込まずに見られた快作ですね。
せっかくだから大木淳吉氏に特技監督をやってほしかったなあ。
「再登場」である。
もちろん「ウルトラセブン」に登場したメトロン星人、その人である。
楢崎刑事はタバコは吸うが携帯電話に嫌いなベテラン刑事。
「ここは禁煙ですよ」と若手に咎められる楢崎刑事。
タバコの喫煙者より電車内で携帯電話を使う連中の方が多いのは事実。
タバコの害は声高に語られるが携帯電話のマナー規制は手ぬるい。
これも「世論」という強大な力によって作られたもの。
最近ではアスベストの方が喫煙より肺ガン罹患率が高かったのではと考える向きもある。
一昔前、肺ガンの原因は喫煙という「常識」があった。(今もそうか)
肺ガンで亡くなった人の中に「喫煙」ではなく「アスベスト」が原因だった人もいるらしい。
アスベスト問題が表面化していなかったからだが、政府の失態を喫煙者に押しつけた例だ。
そう考えると政府公報などで狂ったようにタバコの規制をしたのもこのためか。
(↑もちろんタバコは体に悪いですよ。)
そんな彼から見れば現代の若者達は完全に「狂って」いるのだろう。
電車の中で平気で化粧をする。周りの迷惑を考えず携帯電話を使う。
女性専用車両がそんな状態であるという嘆かわしい事実。
(↑週刊誌の記事にありました。)
猿とも異星人とも思える声の効果。
若者よ、世の年配者の叫びを聞け!
・・・話を戻そう。
北川町で意識を失う人が頻発する事件が発生。
そんな中、突然暴れ出す若者達。現場で見かけた黒い服の男(寺田農氏)。
暴れていた彼らの記憶は完全に欠落していた。
「怪獣や宇宙人より恐ろしいモノを知ってるか?・・・人間だよ。」
カイトとミズキにそう語りかける楢崎刑事。
前頭葉の萎縮によって人間らしい思考が不可能になるということ。
カイト「喫煙が前頭葉に影響するということは考えられませんか?」
以前にも北川町でタバコを吸った人間が凶暴化する事件が起きていたのだ。
(↑「ウルトラセブン」の「狙われた街」ね)
「タバコがですか?特にないと思いますよ。」
そう言っていた研究員が携帯電話の着信と共に凶暴化する。
同じ種類のアンテナであることに気づいたカイト。
宇宙人の仕業か?
現場に乗り込む楢崎刑事とカイトとミズキ。
楢崎刑事の推理によって変な電波が原因だったことがわかった。
「人間を猿に変えちまうほどの電波を」何者かが送っていたのだ。
突然、落ちている携帯電話に着信が・・・。カイトが出ると問題の着信電波が。
カイトの前にはあの黒い服の男が。
「もう何の目的もなくなった。もう地球もこの町も狙わないさ。」
男を追う楢崎刑事。二人は「メトロン」「ゲンちゃん」と呼び合った。
40年前、セブンのアイスラッガーで斬られたメトロン星人をゲンちゃんが助けたのだ。
怪獣倉庫のおじさんに治療してもらいメトロン星人は助かった。
ここで「セブン」の映像が挿入される。
40年前、メトロン星人は人々の信頼関係をなくし自滅させようとした。
黒い服の男に招かれて怪獣倉庫に入るカイト。
「眼兎龍茶」を飲んで正体を見せるメトロン星人。
ジャンケン対決1回戦はカイトの作戦勝ち。
「40年間潜伏して見守ってきたが、もう攻撃しなくても人類は俺たちの手に落ちると確信したんだ。」
「人間は便利なツールを手に入れ、どんどん退化し始めたからさ。町中猿だらけ。」
「放っておいても滅びるよ。新しい道具で人間の脳は萎縮し始めている。」
いきり立つカイト。
「低能化して環境を破壊して礼儀も知らない人類を物好きに守る必要もなかろう。」
しかし2回戦はメトロン星人の作戦勝ち。
「いつまでもあると思うな仇桜ってな。イェ~イ。」と巨大化。
「セブン」と逆のアングルながら水面に映るメトロン星人の姿。
夕焼けの北川町。40年の月日が経ち、街は様変わりしても美しい情景。
メトロン「地球の夕焼けは美しいなあ。
とりわけ日本の黄昏はこの陰影礼讃が何よりのおみやげだな。」
マックス「つべこべ言うんじゃない!」(声はカイト)
その場で走るポーズのメトロン。
迎えに来るメトロン円盤。(←おお、同じデザインだ)
マックスに手を振って帰っていくメトロン星人。
楢 崎「・・・俺も連れてって欲しかったな。」述懐する楢崎刑事。
「事件が山ほど待ってるんでね、宇宙人よりもやっかいな(猿の叫び声)・・・。」
カイト 「奴はこの星に見切りをつけて故郷の星に帰っていったんだ・・・。」
ミズキ「でも・・・」
・・・・・・・END・・・・・・・フィルムのエンドつき。
実相寺昭雄監督の第2弾。「胡蝶の夢」よりはストレートに入り込めた。
「セブン」の完全な続編だからまた味わい深い。
「セブン」ではアイスラッガーで斬られた後、エメリューム光線で爆発する。
しかし、その爆発シーンに「彼」の姿はかき消えていた。
そのシーンがあるから「彼」が生きていてもおかしくないわけだ。
そのへんのマニア心も納得させてくれる。考え込まずに見られた快作ですね。
せっかくだから大木淳吉氏に特技監督をやってほしかったなあ。
この記事へのコメント
メトロン星人は約40年人間を観察しており、最後には
「地球の夕暮れは美しい」と言って去っていきます。
恐らく地球上の誰よりも地球を愛している様に思え、侵略者と言うより実際にウルトラマンが存在すれば、たどり着くであろう一つの結論に思い、ゆえに彼(メトロン星人)の事がウルトラマンの別の側面を表している様に思えます。
私の住む町は田舎なので幼少時代から約30年、建物は殆ど変わりませんがメトロン星人はどの様な評価を下すでしょうか。
人生の中でその様な存在に会う機会があれば、ぜひ聞いてみたいものです。(もちろんちゃぶ台はさんで、タバコも勧めて)
人や街は変わっても自然の営みは変わらない。
変わっていく人に絶望したのは異星人の方だったというのがなんとも悲しい。
このメトロン星人は40年前の人の象徴なのかもしれない。
おっしゃる通りです。
メトロン星人ではないですが、幼少期をはじめ過去の自分が今の自分を見たらどう思うだろう?納得してくれるだろうか?見捨てるだろうか?そんな事をつい考えてしまいました。
そこにはまだ当時の空気感が残っていました。
ほんの少しですが・・・。