「帰ってきたウルトラマン」第２８話「ウルトラ特攻大作戦」

台風怪獣バリケーン登場。

台風が発生しては消滅するという現象に日本は混乱。
ＭＡＴもバリケーンが姿を現すまではただの自然現象という認識。
パトロールも実にやる気がない。

一方、坂田氏はスタビライザーの開発中。
マットアローにも応用でき、強い風の中でも安定して飛べるという優れもの。
そんな中、台風怪獣バリケーンが東京に現れる。

巨大な触手を回転させ猛烈な暴風雨を発生させるバリケーン。
マットアローも飛ぶことすらできず地団駄を踏む郷。
「坂田さんのスタビライザーが完成してたらなあ。」

ウルトラマンもこの暴風雨には大苦戦。
結局は怪獣の回転を逆利用して宇宙に飛ばしてなんとか決着。

この怪獣のおかげで東京のスモッグはなくなった。
しかし、翌日にはまたスモッグで覆われる東京。

怪獣が自然の一部で人間が環境を壊しているというアンチテーゼ。
それは７０年代には見えなかったこと。
３０年以上経ってやっとわかった人もいるんじゃないのかねえ。

実相寺昭雄作品ならではの自然と人間の対立という構図。
「すべて世はこともなし」
人間がちょっかいさえ出さなければ自然がしっぺ返しをすることもないのだ。